[SIJ: 21930] 生駒石切相聞茶堂と一滴大海円坐 ご案内

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2022年 1月 19日 (水) 04:46:44 JST


皆様へ。

 

人と人とが影を舞い 声を慕いて辿りあう

生死の山越え 有無を越え

名残りの景色は 光凪(なぎ)

 

「なにひとつ 理解できない 世界でも

坐衆の声を 辿れば光る」

 

「影舞と 祈りは似てる 大切な

   人に寄り添う ためのゆびさき」

 

「一年の 余命と葉書 給わりぬ

面影を舞う 相聞茶堂」 

 

 

口承即興円坐影舞有無ノ一坐 はしもとくにひこ(Sw.Deva Premi)

 

 

 

みなさま

 

新年の相聞茶堂

1月2月は生駒石切相聞亭にて、

3月は徳島上勝にて開催の予定です。

 

新年は、

各地の方々の遺言を辿る旅も交え、

相聞茶堂を毎月開催して参ります。

 

この世の名残りの円坐舞台の旅と、

 

各地で暮らす方々との円坐から、

生まれてくる言葉を辿る旅とが、

 

このタイミングで、

ひとつの道になって、

 

一歩一歩踏み出して参ります。

 

真の自由は一体どういうものなのか、

選択の自由とは果たして自由なのか、 

 

有無も言わさぬ関係こそ自由なのか、

謎は謎のまま、深まるばかりですが、 

 

答えはおそらく我々の中にはなくて、

人と人の間にあるのかもしれません。

 

それでは、

本年も宜しくお願い申し上げます。

 

皆様のご縁をお待ちしております。

 

 

有無ノ一坐 松岡弘子

 

 

<<  新春 相聞茶堂 開催要項 >>

 

◇ 開催日時:1月20日・2月17日(木) 10〜17時

 

◇ 茶堂場所: 石切相聞亭

 

◇ 円坐守人:橋本久仁彦 松岡弘子 橋本悠

 

◇ 内容:未二観・影舞・円坐・円坐舞台

 

◇ 会費:一万円

 

◇ 申込: <mailto:soumon.enza @ gmail.com> soumon.enza @ gmail.com 松岡

 

◇ 三月:日程など詳細はお問い合わせください。

 

◇ ご挨拶:

 

相聞茶堂は、令和二年七月から三カ月間『浦堂 きらら』で、九月からは『高槻町 うらら』の古民家へ移り開催して参りました。令和三年一月より『石切 相聞亭』にて開催いたしております。

 

「相聞」とは、カウンセリングやコーチング、セラピーではありません。知識による人から人への受け渡し教育でもありません。誰もが乞い乞われる万葉の相聞歌のような、魂の呼応です。

 

「茶堂」とは、日本の喫茶店のルーツです。四国の各地の村境にある小屋のことで、生活をする中で世代を問わず語り合ったり旅人をお接待する憩いの場であったり、四国の各所には数多く残っています。

 

その「茶堂」を場所としてそこから呼び覚まされる生活の言葉、智慧による願われた言葉が、我々に生まれる瞬間、生活に深く根ざした、思議することあるべからず世界へと道がひらける、そんな、ちいさなわたしを通じて、世界の歴史全体を包み込むような空間がこの世にひとつ、あればいいなあとおもいます。

 

歴史を越える心にふれるには、人に会うことでしか始まらないと思います。

 

人の語る言葉をそのまま聞くということが、たとえ発語がなくとも、聞こえてくる言葉をそのまま聞くということがほとんど無くなりつつある現代だからこそ語りの言葉には他者への敬意と土地への誇りも、同時に、不可欠だと痛感しています。

 

わたしたちはこれまで長い歴史の中でいのちの事を生命とは呼ばず、寿命と呼んで参りました。寿というものをいただいて、命そのまま生きているわけですが、現代は個人の生命を私有化してしまい、大変苦しんでいます。寿命とは一体なんだろうかと思うのです。生活に根ざした、向こうからの呼び声のような、魂の言葉のような、寿命とはそんな願いのような気がしてなりません。

 

そこで「相聞茶堂」という見えない小屋の棟を上げ、その土地の舞台となり、皆様と共に、この現代でいうお接待の形を試みてみたいと思います。

 

同時に、この願いというものは、いつの世にも願われてきた「呼び声」でもある、という気がしています。

 

では、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

松岡弘子

 

 

 

 

 

 

~ 人の言葉のなかの姿 ~

 

 

絵師『写楽』を生涯追い求めた、ある方の著書の中に、

 

「残念な事に山川氏も数年前に亡くなられたそうです。

この本が出れば山川氏と話が弾んだことでしょう。」

 

と、

叔父と筆者の方の交流について書かれた下りがあります。

その文章を読むたび、叔父の背中がよみがえってきます。

 

叔父の交流関係について殆ど詳しく知らないのですが、

真剣に付き合い交流されて来られた人の言葉の中には、

今も叔父が生きています。

 

信じがたいことかもしれませんが、本当に事実ですし、

いつかその人に会いに在所を訪ねたいと思っています。

 

 

 ~ ヒヨドリの飛来 ~

 

 

白い雪が舞う裏庭で、洗濯物を干していたら、 

ヒヨドリが二羽ビワの木のまわりに飛んで来て、 

求愛の声でしょうか、誰かを呼ぶ様にさえずり、

ふと、懐かしい人の面影が、思い出されました。

 

一滴大海円坐が近づいて来ますと、

節分立春の風景も思い出されます。

 

いちど、

京都室町の町家で、

一滴大海円坐を開催した時も、

ヒヨドリが、あらはれました。

 

会場の和室の障子を開け、

縁側から見える中庭を背景に、

ほぼ畳一畳の間口を舞台にして、

 

午前の円坐と午後の円坐の間に、

影舞を置かせていただいて観ていただきました。

 

すると、ふと影舞を初めて見てくだった、とある坐衆の方が、

観終わると涙を流しておられ、じっと手を合わせていました。

 

そのあとの午後の円坐で、

中庭にヒヨドリが一羽飛んできて、

一声鳴いて木を揺らし始めました。

 

枝葉を揺らすヒヨドリ。

 

円坐を揺らしたものが、

あらはれはじめました。

 

庭に飛んで来たヒヨドリ。

 

円坐を揺らしたモノ(者)たちや、

憚かられてきたもののあらはれは、

 

彼岸からかそけく照らされてたこの世を、

なにか示唆するものでもあるようでした。

 

 

 ~ 円坐影舞 辿故郷旅 ~

 

 

昨年末、さいちゃんの故郷を辿らせていただき、

一日、ご縁の方々と共に京都の町を歩きました。

 

ひとりだけどひとりではない、

自分だけど自分でない、

 

この世だけどこの世の先の世界へ

 

主客相対し、まなざしまなざされる空間で、

影舞い円坐し、くるくると葉が舞うように、

反転してゆきました。

  

さいちゃんの生家であり、

お爺さんとお父さんが大将をつとめられた、

70年間続いた源八寿司の跡地。 

 

お店の跡のすぐそばの、

思い出と面影残る千本出世稲荷神社跡での影舞。

 元板前さんの始められた同じ屋号のお店。  

さいちゃんの通った中学校、高校。 

 

かつて暮らしておられた町の、 

菅原道真生誕の神社での影舞。

  

そして、20年以上、現在も暮らしておられる町の公園や 、

京都市内が一望できる西條家代々のお墓での円坐影舞を終え、

 

さいごは、

夕焼けの空の下、鴨川の五条河原で、円になって坐りました。 

 

「今日の事は忘れないでください。

人や自分の人生を操作しなくても、

起こることは、すべて起こるから。」

 

円坐から生まれたこの坐衆の方の「言葉」は、

円空でわたし達を照らす夕陽そのものでした。

たった一日とは思えない「円坐影舞 辿故郷旅」でした。 

 

後詰の円坐は、京都一乗寺にある、

30年通い続ける馴染みの大将のお店で、

大将のお料理をいただきながら、語り、

京都の夜は、さらに更けていきました。

 

 

 ~ 円空なる夕陽影やく影舞島の如 ~

 

 

終に太平洋の一滴とナルその日まで、

円空なる夕陽影やく「影舞島」の如、

一滴大海円坐を開催していきたいと思います。

 

場所は、難波の国と大和の国の境、石切です。

日時は、2月6日の日曜です。

 

このたびの石切一滴大海円坐にて、

お立合いくださるご縁をお待ちしております。

 

 

有無ノ一坐 松岡弘子

 

 

 < 石切一滴大海円坐 開催要項 > 

 

 日 時 : 2022年2月6日 (日) 10時~17時  

 場 所 : 東大阪市石切 相聞亭

 最寄駅 : 近鉄奈良線 石切駅 徒歩5分  

 会 費 : 八千円

 守 人 : さい西條読真  くぅ松岡弘子

 内 容 : 円坐舞台・縁坐影舞

 申 込 :  <mailto:soumon.enza @ gmail.com> soumon.enza @ gmail.com 松岡弘子

 

 

 



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