[SIJ: 21315] 2021春 彼此辺境(おちこちあたりやさかい)円坐 @京都 柳谷観音 阿弥陀堂 ~ 乙訓竹林 開催要項

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2021年 3月 23日 (火) 14:46:33 JST


おとつい南三陸より帰阪いたしました。





初日は快晴に恵まれ、新しく整備された下道(したみち)集落の恋人岬にて

遠く対岸の老人ホームを望んでの影舞、まだ工事の続く分厚く高いコンクリートの

堤防の上を歩き、津波を耐えた岬先端の夫婦松の根元での四人重ね影舞舞台。





そして主催者のご友人が住んでおられて今は野原になった土地に残った敷石の上での影舞。

地元の少年がおもちゃの機関銃で我々を迎えてくれ、やられたふりで応える舞い方衆。

震災直後は家の敷地によその車が流れ着いてご友人は

「駐車料金取っとけばよかった」と清々しく笑っておられました。





二日目は曇り空。コンクリートで両岸を固めて用水路のごとくになった志津川沿いに

今は寂しげにポツンとたたずむ三島神社の小山の境内に登り影舞を納めました。

かつて神社が見守っていた漁師の村は今はなく、コンクリートの防潮堤が神社の山を囲い、

工事の音がガンガンと響きます。その騒音の中、

境内のお堂の鐘をひとりひとり思いを込めて突かせて頂きました。





午後は湾内に存在感を示す神域の島、荒島(あれしま)に渡り、

荒島神社の裏道に聳える夫婦大木に奉納影舞、さらにロープを辿って島裏側の雄大な磯場に下り

寒風の中野趣あふれる四人重ね影舞舞台。

 

夕方小雨の中、島の神社下の小さな砂浜から対岸の下道の村を望んで

今回の円坐影舞旅の主催者ローサこと益子智美さんが人生出直し出遇い直し祈念の影舞を納めました。





宿の下道荘に帰りお風呂に入って冷えた体を温め豊かな海の幸のお料理を頂こうと

鍋に火を入れる直前、深度5を超える大きな地震がありました。

テレビが揺れて音を立てましたが下道荘は竹の根が張った高台の上に

建て直されており、避難するよりとどまるという判断のもと、皆落ち着いて対応していました。

しかし丘の下の家々では揺れはより激しく家具が倒れたところもあったようです。





揺れが収まった余韻の中の円坐。時々余震で床が揺れる度皆声を上げます。

しかし、坐衆のどなたのことばもこの土地この時にふさわしい唯一無二の、

よきことばであったと思います。見事な円坐影舞衆のたたずまいでした。





あくる朝はちょうど誕生日を迎えた坐衆がおられたので、

その方とまだ舞っていない坐衆全員が舞うという祝いの儀を挙行しました。

南三陸の下道荘で舞い、雨の中車二台で帰る途中の松島の海を背景に舞い、

最後は仙台駅みどりの窓口前のコンコースで舞いました。

祈念の誕生日には円坐影舞衆の舞台がよく似合います。





ご一緒した影舞坐衆方々、そして下道(したみち)集落の方々との

揺れる大地が結ぶ絆を想っています。良きご縁をありがとうございました。



舞台変わって明日24日水曜日は、

京都柳谷観音の阿弥陀堂をお借りし円坐影舞の舞台を置かせて頂きます。

 

お彼岸にはこの彼此辺境円坐と秋の関ヶ原古戦場円坐をもって

我ら有無の一坐の四季をめぐるきくみるはなす円坐影舞舞台の両脇供えと心得ています。





南三陸下の道から京都柳谷観音阿弥陀の道へ、

そして昨年の関ヶ原古戦場円坐守人道で精一杯仕合わせていただきました

影舞舞台『苦界浄土』の石牟礼道子さんのことづけを辿り、

再び我らは九州道不知火の海へと続く円坐影舞有無の一坐の

名残りのドサ廻り今生のお礼参りの道の上を歩きます。

深謝いたします。





有無の一坐の黒き「動く出城」彼岸タクシーオデッセイ号に

残席一名分ありますので慎んでご案内いたします。





            円坐影舞有無の一坐  橋本久仁彦(sw.deva premi)

 

 

 

みなさま

 

こんばんは。

 

日曜日に墓参を兼ねて、柳谷観音にご挨拶に行って参りました。

 

柳の新芽や桜の花は風に揺れながら春の光に色づいていました。

 

公共交通機関のない山の中のお寺ですが、春雨に濡れた古いさびれた雰囲気がとても落ち着きます。


『親鸞』不知火よりのことづて 名残りの世の章に、石牟礼道子さんの語られた次の一節があります。

 

「「草がことづける」というのも、それにつながるような風の声でして・・・・・・。自分の周りの誰か、誰か自分でないものから、自分の中のいちばん深いさびしい気持ちを、ひそやかに荘厳してくれるような声が、聞きたいと、人は悲しみの底で想っています。そういうとき、山の声、風の声などを、わたしどもは魂の奥で聴いているのではないでしょうか。」


この石牟礼道子さんの言葉は、

生きる皆の言葉でもあります。

 

柳谷観音のある浄土谷から乙訓、洛西へ、

移動式円坐舞台の一日です。


どうぞご縁をお待ちしております。

 

有無の一坐 松岡弘子





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◆◇ 日時 令和三年三月二四日 9時半〜19時


◆◇ 場所 京都柳谷観音阿弥陀堂〜乙訓竹林

 

◆◇ 内容 円坐 影舞 未二観 縁坐舞台


◆◇ 円坐守人 橋本久仁彦 松岡弘子

 

◆◇ 会費 一万五千円 ◆◇ 残席 1名


◆◇ 申込 soumon.enza @ gmail.com 松岡













 



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